【透析機器】透析用監視装置コンソールとは②

透析用監視装置②

日本臨床工学技土会公式マスコット「シープリン」

皆さんこんにちは。今回のテーマは、前回に引き続き「透析用監視装置」についてです。前回は東レメディカル社製の機械についてお話しいたしましたが、今回は上大岡仁正クリニックや文庫じんクリニック、追浜クリニックで使用している日機装社製の機械についてお話しいたします。
ちなみに右の画像は、日本臨床工学技士会公式マスコットの「シープリン」です。併せて宜しくお願いします。

透析用監視装置とは?

透析用監視装置(コンソール)には、コンソール単独で透析液を作成し透析治療を行うことができる「個人用透析装置」と、機械室で透析液を作成してから各コンソールへ供給し、透析治療を行う「多人数用透析装置」に分かれます。透析室で使用されるのは「多人数用透析装置」です。役割としては、透析液や血液の流れ、除水量、透析液の温度、抗凝固薬の注入量などの調節・監視をします。

当院のコンソールについて

こちらが上大岡仁正クリニック、文庫じんクリニック、追浜クリニックで使用している日機装社製のDCS-100NXです。
日機装社製のDCS-100NXコンソールの写真

コンソールの中身と役割

① 透析液の供給・交換

使用済みの透析液を排液し、排液量と等量の新しい透析液をダイアライザに供給・交換をして治療しています。東レメディカル社製では定容量チャンバを使用していましたが、日機装社製のコンソールでは複式ポンプで行っています。複式ポンプには同じ容積の部屋(ポンプ室)が左右に2つ備わっていて、シリンダ(円筒)内にあるプランジャをモーターによって左右に往復運動させます。そうすることで片方のポンプ室に充填された透析液は、プランジャにより押し出されてダイアライザに供給されます。これと同時に、もう一方には、ダイアライザからの透析液が吸引され排液します。この仕組みによって透析液の給液・交換をおこなっています。

透析液の供給・交歓の仕組みイラスト

除水ポンプの写真

② 除水
除水ポンプという部品で、陰圧(引っ張る力)を掛けることによって、ダイアライザの膜から血液中の余分な水分だけを抜き出します。

③ 血液の循環

血液ポンプを用いて血液を身体とダイアライザ間で継続的に循環させます。そして、そのとき血液回路内の圧力と血液内の気泡混入を監視します。

④ 温度管理

透析液を体温に近い温度で保つためにヒーターで調節します。透析液出口部にある温度センサでモニタリングしています。

⑤ 回路内の圧力を監視する

主に血液を返す場所(V側)に掛かる圧力を測定します。これにより、患者さんの血管に過負荷がないかを判断します。

臨床工学技士のイラスト


今回は日機装社製コンソールの解説させて頂きましたが、いかがでしたか。
今回説明した部分は装置のほんの一部ですので、ご不明な点が御座いましたら所属施設の技士にお気軽にお問い合わせください。