【腎臓病にも運動は効果的!】理学療法士オススメの簡単な筋トレで筋力低下を予防!

透析治療中はどうしても運動不足になりがち!
理学療法士がお話しする運動の大切さとオススメの簡単な筋トレをご紹介します♪

透析治療中の患者数も増加傾向

新たに透析治療を始める患者さんの平均年齢は、71.09 歳(2021年度日本透析医学会調査報告書)と高齢化が進んでいます。また近年は、透析治療中の患者さんの高齢化による体力や筋力の低下、身体機能低下、転倒による骨折なども増加し問題となりつつあります。
透析治療中の患者さんの大腿骨頚部(足の付け根)骨折発症率は、一般の方と比べ、男性6.2倍、女性は4.9と高く、転びやすい傾向にあります。体力低下の一因として、透析治療の通院により週に3回は半日寝ている状態や、治療後の疲労で安静にしがちで身体活動量が低いこともあります。その結果、身体機能が落ちやすくADL( 日常生活動作)が下がり、生活の質が落ち、出来る事が減ってきてしまいます。

ADLの説明画像

日常生活動作(ADL)とは、日常生活の中で人々が日常的に行う基本的な活動や動作のことを指します。これらの活動は、個人が基本的な生活機能を維持し、自己の生活を独立して行うために必要な活動です。

「安静」から「運動」で改善の時代へ。

腎臓病といえば、食事療法や血圧管理などさまざまな制限が必要になり、昔は安静が良いとされてきました。
しかし、今は違います。腎臓病を患っていても、適切な運動は健康維持に役立つことが分かっています。そして、腎臓病の進行を遅らせるだけでなく、一般的な健康状態を改善する助けにもなる可能性があります。
透析治療中の患者さんに対しても、適切な運動をすることで、体力や筋力の改善、ADL( 日常生活動作)や、貧血、不安やうつの改善、透析効率の改善などの効果をもたらすことが明らかにされています。

運動の効果画像

フレイルは、要介護の一歩前の状態のことです。
サルコペニアは加齢による筋肉量の減少と、筋力低下の状態のことを言います。

どんな運動がいい?

レジスタンス運動・有酸素運動の併用が良いとされています。
レジスタンス運動とは、筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動のことで、ややきつい〜きついと感じるくらいのレジスタンス運動を10分~20分行い、ウォーキングなどの有酸素運動を4000歩/日を目標に行うと良いでしょう。

どのような運動をしたら良いかは、それぞれの状態によって違ってきます。
疾患的にリスクがある人もいるので運動する際は主治医等に相談してください。
糖尿病や心臓病がある場合は、特に注意が必要です。

理学療法士おすすめの簡単で効果的な運動

1.寝ながらできるヒップリフト


お尻と横のお尻、背筋が鍛えられます。


①あおむけに寝ます。
②両手は胸の前で組み、膝を曲げて身体を安定させます。
③片方の足を、膝を伸ばした状態でゆっくりと持ち上げます。
④空中で止めた状態で、お尻をゆっくり浮かせます。骨盤をゆっくり持ち上げる感覚です。
⑤そのまま5~10秒くらいキープします。キツイと感じるくらいで大丈夫です。
⑥左右ともに同じ動作を行い、3セットを目指してください。
※回数は体力に合わせて増やしても構いません。
お風呂前や就寝前などのちょっとしたスキマ時間にやってみるのがおすすめです。