【脚組み・あぐらが良くない理由】理学療法士が解説します!

無意識にやってしまう癖

普段椅子に座っているときに、無意識に脚を組む癖はありませんか?
脚を組むのはあまり良くないと聞いたことはあっても、何がどう良くないのかについては、ご存じない方も多いのではないでしょうか。今回は無意識にやってしまいがちな姿勢や行動について、姿勢にどう影響するのかを理学療法士が専門的な視点から分かりやすく解説します。

脚を組むことで生じる身体への影響


脚を組む癖のある方でありがちなのは、いつも同じ脚を上にして組むことです。これを繰り返すと、骨盤が左右に傾き、肩のラインも傾きます。骨盤の傾きにより、脚の長さが左右で変わっているように見えたり、腰痛を引き起こしやすくなります。また、脚を組んだときに上側になっている脚の骨盤と肋骨との間の腹筋が縮こまってしまい、肺に酸素が十分に行き渡らず、呼吸が浅くなる原因にもなります。

この現象は、脚を組むことだけでなく、片方の肩にバッグの持ち手を掛けてしまうということでも起こります。改善策としては、脚を組まないことが一番良いのですが、反対側の脚を上にして組むことで骨盤の左右差が少し緩和されます。バッグの持ち方も同様に、いつもと反対側の肩に掛けることを意識してみましょう。両肩にかけるリュックなども良いです。