【2022年度最新】管理栄養士より|透析治療中の患者さんへ熱中症対策アドバイス

熱中症対策をしていきましょう!

今年の夏は梅雨が短く、連日の真夏日が続いております。新型コロナウイルスも第7波の感染者が増えつつあります。感染症対策によるマスク着用が厳しい季節となりましたが、 熱中症は、対策することで避けることができます。「少しくらい暑くても大丈夫」と我慢をせず、皆さん一人ひとりが熱中症対策をしっかり行い、夏を乗り切りましょう!

透析治療中の患者さんが熱中症になりやすい理由
透析治療中の患者さんは、尿毒症の影響で、自律神経系に障害を受けるため体温調節能力が落ちています。また、日頃から水分や塩分の摂取制限をしているほか、発汗量が少ない、血圧が高いなど、熱中症になりやすい状態と言えます。

透析中の患者さんの熱中症対策
◆体重をこまめに計りましょう
水分が不足していないか、また摂りすぎていないかを確認することができます。外出前と帰宅後、運動の前後などのタイミングでチェックしましょう。汗をかいた分は水分を補給しなくてはいけませんが、暑いと水分摂取量が増えてしまう傾向にあります。

◆水分補給の工夫をしましょう!
①氷を口に含んで、時間をかけてなめる。  
②水を入れたペットボトルを凍らせて、自然に溶かしながら少しずつ飲む。
③小さなコップを使って少しずつ口に含み、ゆっくり飲む。 
④炭酸水を飲む。

氷は1個15~20mlの水分量です。食べすぎには注意しましょう。炭酸水は爽快感があり、少量飲んだだけでも満足感が得られます。但し、風味や糖分が入ったものではなく、無糖の炭酸水を選びましょう。 汗をかくとミネラルやビタミンも失われる為、ミネラルを含み、ノンカフェィンでリンやカリウムの含有量が比較的少ない「麦茶」がおすすめです。