院内SEってどんな仕事をしているの?

はじめに

医療法人社団厚済会 総務課システム担当 主任 井関浩哉

SE(エスイー)と聞くと、皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか。患者さまと接する医師や看護師等と異なり、患者さまと接する機会のない職種であるため、どのような仕事をしているのかイメージしにくい方も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、少しでも身近に感じていただくため、この場を借りてSEの仕事をご紹介いたします。

SEとは

そもそもSE(エスイー)とは、システムエンジニアを表す言葉です。私たちの生活している社会は、どこを見渡してもコンピュータやシステムに囲まれており、現代社会とシステムは「切っても切れない関係」です。そのシステムを開発・導入するのがSEです。システムにはトラブルが付き物であり、必ず不具合が発生します。トラブル時は、システムに精通したSEが復旧を行い、保全に努めます。
通常、SEというと社外のお客様が持っているシステムの保守等に携わりますが、私は厚済会のシステムのみに携わるSEですので、「院内SE」という言い方をします。

院内SEとしての業務

私は厚済会の院内SEとして、院内システムの開発・保守運用やインフラの構築など、院内システムが不具合なく安定稼働するように整える仕事をしています。医師や看護師等の職員が円滑に仕事をできるように、患者さまが快適に診察を受けられるように、システム面でサポートするのがメインミッションです。少々かみ砕いた表現ですと、「パソコンに関する何でも屋」です。

普段の業務で私がとりわけ大切にしていることは、経営理念である「仁愛知技(じんあいちぎ)」に沿った対応を行うことです。SEとして技術を磨くことはもちろん、技術や知識に驕ることなく、謙虚な姿勢で「常に患者さま目線で考えて行動すること」を大切にしています。

皆様に見える仕事といえば、上大岡仁正クリニックの外来に昨年導入しました「順番待ちシステム」でしょうか。従来の受付ですと、患者さまはいつ呼ばれるかわからない中、不安な気持ちで診察の順番を待っているのではないかと考え、すぐに導入を計画しました。新型コロナウイルス感染症対策のために、密を避けて外で待ちたい患者さまでも、スマートフォン等で待ち時間を簡単に確認することができます。上大岡仁正クリニックでは、外来診察でお待たせしてしまう場合もありますが、少しでも負担なく診察を受けられるよう、今後も全力で改善に努めて参りたいと思います。

果たすべき使命

新型コロナウイルス感染症の影響により、日本のIT技術は10年進んだといわれています。厚済会においても2020年はIT化が大きく前進した激動の1年となりました。

コロナ禍以前より、電子カルテや透析システムなど、診療に必要な最低限のシステムはありましたが、Excel管理や手作業による業務が多く残っていました。手作業によるミスを削減するために、超音波検査・レントゲン検査の予約システムを開発し、システムで一元管理いたしました。さらに新型コロナウイルス感染症対策として、院内会議のオンライン化や、給与明細の電子化など、沢山のIT化を実現しました。

今後の課題は、導入したシステムの保全と、更なる情報セキュリティの強化です。システムは、導入がゴールではなく導入がスタートです。現時点で最も強固なセキュリティ対策を施したとしても、年月とともに脆弱性が生まれ、外部からの攻撃にあうリスクがないとは言い切れません。常に最先端の技術や情報にアンテナを張り、改善していくことが重要です。今後も厚済会の理念に則り、患者さまに寄り添い、厚済会を縁の下からしっかり支え、職務を全うしていく所存です。

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