臨床工学技士が解説|オンラインHDFと通常血液透析の違い

通常のHDのイメージ


これは、通常の透析施行のイメージ図です。シャントから血液ポンプで血液を取出し、ダイアライザーに流れます。ダイアライザーには装置から1分間に500mlの透析液が流れ、ダイアライザーから500mlと除水分の透析液が出口側からもどる流れです。

オンラインHDFとは?


オンラインHDF(前希釈)のイメージです。HDと比較して少し複雑になっています。シャントから血液ポンプで血液が採りだされるのは同じです。そしてダイアライザーに行く前に分岐します。200mlがポンプで引っ張られ、動脈チャンバーに補充液として入ります。残りの400mlはダイアライザーを流れ、除水と同時に補充液200ml分も除水をかけ戻っていきます。したがって、実際はHDと同様に除水分しか体重の変化はありません。透析液を補充液に使用することで大量に除水をかけ、大分子物質除去を行える治療です。

オンラインHDFに期待される効果

①短期的臨床効果
 骨・関節痛の改善
 皮膚掻痒感、いらいら感、不眠などの改善
 透析困難症(透析低血圧)の改善
 貧血の改善
 食欲不振の改善

②長期的臨床効果
 透析アミロイドーシスの進行・発症の抑制
 栄養状態の改善
 動脈硬化進行の抑制