臨床工学技士が解説|オンラインHDFと通常血液透析の違い

HDFが除去できる物質


血中の物質を小分子から大分子まで大まかに示しています。小分子量物質は尿素~尿毒素、中分子量物質はビタミン、β2-ミクログロブリン、大分子量がα1-ミクログロブリン、アルブミン、IgMなど、免疫にかかわるタンパク質です。

オンラインHDFでは、赤く囲んだ範囲の積極的な除去が目標となっています。必要なタンパク質であるアルブミンは除去したくないですが、多少除去されてしまいますので、HDFはアルブミンが十分にある患者さんに向いているかと思います。

β2-ミクログロブリンは透析アミロイド症の原因物質といわれ、α1-ミクログロブリン近似領域の物質は痒み、イライラの原因物質であるといわれています。

オンラインとは?

オンラインHDF、オフラインHDFについて、説明したいと思います。この2つは、透析中に血液回路へ入れる補充液の違いで分類されています。

オンラインHDFは、補充液に「通常の透析に使用している透析液」を使用しています。透析液は、ダイアライザーの膜を介して血液の外側を流れていますが、それを補充液にも使用しています。透析液は大量に作成できるため、オフラインより多く補液することが可能です。透析液の流れ方については後程ご説明します。

続いてオフラインは、販売されている薬剤を使用します。薬剤の袋を装置につるして血液回路に接続し、補液します。だいたい1回の治療で10L前後使用します。透析液を使用するオンラインは、その何倍もの補液を行うことが可能です。

ここで、透析液を体に入れても大丈夫なのか、心配される方もいらっしゃるかと思いますが、その透析液の水質を管理するのが臨床工学技士の仕事です。透析液に細菌などの有害なものが含まれていないか、定期的に検査を行っており、透析液を作製する機械についても、しっかり管理していますので、安心して頂きたいと思います。オンラインHDFで使用する透析液も、管理された綺麗な透析液を使用しています。

まとめますと、オンラインは、通常のHDに使用されている透析液のライン(流れ)の中から補充液をとること、オフラインは、透析に使われる透析液のライン外から補液を行う事を指します。