【フットケア指導士より】透析中の患者さんのフットケアについて

なぜフットケアが必要なのか?


医療法人社団 厚済会
金沢クリニック 看護部 主任 フットケア指導士
小林 友子

~全身を診るフットケアを~
「足は第2の心臓」とも呼ばれています。「フットケアとは、少しでも長く歩ける足を守り、足から全身をみる」と考えます。あかぎれ、足白癬(水虫)、陥入爪(巻き爪)などにより、足を失うことはありませんが、糖尿病や足の動脈硬化症、高齢者で栄養状態が良くないなど「ほんの些細な足の傷」で足を失うことがあります。最悪そうなってしまった場合、日常生活に支障が出てしまうことで、生活の質や気持ちが落ち込むこともあります。それを未然に防ぐために、フットケアは必要だと考えます。

厚済会で行っているフットケア

~予防的フットケア~
フットケアの第一歩は「足を診る」ことから始まる毎月の「足のチェック」です。靴下を脱いでもらい、足を診ます。足は特別な知識や道具がなくても、診て触るだけで、ある程度の診断が可能です。皮膚の色、足部の動脈の拍動、足が冷たくないか、皮膚が乾燥してないか、傷の有無などを知ることができます。また、痛みやしびれ、足が重く感じないか、休み休み歩いているのかなども患者さんに質問します。例えば、動脈硬化などで足への血流が滞ると、足が重く感じ「休みながら歩く」といった症状が出ることもあります。

「歩く」ことは、より高度な日常生活を続けるのに大事な動作です。その機能をもつ「足」を生涯守ることが「フットケア」であると思います。フットケアを行うことで、小さいものから軽度な病変を早期に見つけることができ、重篤な合併症の予防に繋がります。「皮膚科など専門医になかなか受診出来ない」、「自分で爪を切れない」など、ご事情を抱える患者さんへの爪切り、胼胝(たこ)、魚の目の処置なども行っています。爪切り以外は専門スタッフにより行いますので、フットケアチームのスタッフへお気軽にご相談ください。