【管理栄養士監修】透析治療中の患者さん 災害時の食事のポイント

災害時の備えをしておきましょう!

相次ぐ自然災害に加え、現在も終息の見通しが立たない新型コロナウイルス感染症による自粛生活の中で、非常食の必要性を実感した方は多いと思います。非常時の食事のポイントを再確認し、いざという時の為に備えておきましょう。

災害時に想定されること
◆ 通常の透析治療(時間・回数)が確保できなくなります。
◆ 食糧不足や支援物資の利用等により、普段とは異なる食事内容になります。
災害時の食事のポイント
① エネルギー不足にならないようにしましょう。
極端にエネルギー摂取が低下すると、筋肉を壊してエネルギーに変えようとするため、体内の尿毒素とカリウムが増えてしまいます。これにより、尿毒症や高カリウム血症の危険性が高まります。

② 塩分と水分は控えましょう
塩分を摂ると水分摂取量が増え、体重増加が多くなります。水分が体に溜まりすぎると、心不全などの原因になります。水分と塩分の多いメニューは、具材を中心に食べるなど、対策をしましょう。インスタント麺は粉末スープの量を半分にしたり、スープを残すようにしましょう。

③ カリウムの多い食品に気をつけましょう
食べ物・飲み物からのカリウム摂取過剰により、高カリウム血症の危険性が高まります。避難所の非常食は、カリウムが多く含まれるものもあります。生果物、牛乳、野菜ジュース、芋類など、カリウムの多い食品は控えましょう。

④ たんぱく質を多く含む食品は控えましょう
透析治療が行えない間は、尿毒症の危険性が高まります。蛋白質を摂りすぎると、尿毒症の症状が現われやすくなります。蛋白質は、普段の2/3程度に抑えましょう。