コロナ禍での精神的ケア

生活のアドバイス

患者さんの一番身近にいる家族の皆さんも、多くのストレスをお抱えのことと御察し申し上げます。家庭内感染の報告例も増えており、「大切な人にウィルスをうつしてしまったらどうしよう」と、常に不安に思われているのではないでしょうか。

ただし、過度の不安はお互いに緊張を強いることになり、いずれ不満、不信、自棄など、様々な悪い形で噴出します。家族の皆さんは慎重かつ冷静に感染予防策を徹底し、その行動に自信を持っていただきたいと思います。密集の回避や、手指消毒を怠らずに継続することで、感染予防は十分に可能であり、「自分はしっかりと対策ができている」という自信が余裕のある行動を生み、お互いの良好な関係性の維持につながります。

また、長い自粛生活で親族や友人と疎遠となってしまい、孤独感や疎外感を強く感じられている患者さんも多くみられます。是非、一人で閉じこもらず、積極的に相手に連絡をとることをお勧めします。電話で声を聞くだけでも安心感はありますが、顔を見せることで互いの状況確認が可能となる「テレビ電話」や、文字を介すことでより密接に心の交流がはかれる「手紙」などを活用されてみては如何でしょうか。

なお、カラオケやスポーツなど、多人数で集まるような趣味をお持ちの方は、今回の自粛により楽しみが奪われ、気持ちが落ち込むことが多いと思います。しっかりとした感染対策を講ずれば再開も可能であり、それまで「楽しみにして待とう」と、気持ちを切り替えてみては如何でしょうか。感染リスクの低い新たな趣味を始めるのもよいと思います。

患者さんへのメッセージ

未曽有の災害に遭遇した際、「心」の健康を害することは人間としての当然の反応です。またそういう時こそお互いを思いやり、助け合うことが大切です。

これからもスタッフ一同コロナに屈せず、真摯に、安全安心な透析医療をお届けしたいと思っております。患者さんもお悩みのことがありましたら気軽に御相談ください。これ以上の犠牲者が増えないこと、ワクチンや治療薬が早く完成することを祈って止みません。

※関連記事
コラム_透析治療中の患者さんへ 新型コロナウイルスの注意点