【整形外科テスト 上半身編】胸郭出口症候群|腱板損傷|手根管症候群

手根管症候群

③ 手根管症候群(アレンテスト)
●どんな疾患?
「手根管症候群」とは、手首の手根管というトンネルの中に「正中神経」という神経があり、その神経が様々な要因によって圧迫され、しびれや痛みが生じる疾患のことを指します。原因は不明な場合も多いですが、ホルモンの変動を受けやすい更年期以降の女性に多いと言われています。

●症状は?
しびれが起こるため「物をつかむ・引っ張る・摘まむ」など、手の指を使う動作に支障をきたします。

●テスト方法
両手の甲を合わせ、30秒~1分維持できるかをチェックします。

●テストが陽性だった場合
正中神経の圧迫により、しびれの増強が起こります。
※片手でOKサインがうまく作れるか(親指がしっかり丸い形になっているか)もチェックします。

肘を酷使してる方はテストしましょう!

④ テニス肘・上腕骨外側上顆炎(トムセンテスト)
●どんな疾患?
前腕の肘の外側にある筋腱群を使い過ぎることにより、炎症が起こり、痛みが生じます。中高年のテニス愛好家に多いと言われていますが、同じ部分に負荷のある動きを継続的に行うことで、生じる可能性が高まります。

●症状は?
重い鍋を振ったりする反復運動、買い物袋を肘にかけるなどの日常行動で痛みが発生します。

●テスト方法
写真のように肘を浮かせた状態で握りこぶしを作ります。この状態で、手首を上に上げます。(痛みや違和感がある場合のみ、実施します)肘を軽く曲げた状態で握りこぶしを作ります。もう片方の手をこぶしの上に重ねます。この状態で、重ねた手は下に向かって力を入れ、こぶしは重ねた手の抵抗に負けないように、手首を上に向かせるようにします。
※検査者がいると、より正確なテストになります。

●テストが陽性だった場合
疼痛が誘発されます。

いかがでしたでしょうか?
痛みや違和感の自己判断は危険です。思わぬ疾患が隠れている場合もありますので、上記の症状に当てはまる方は、整形外科の受診をお勧めいたします。

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