【整形外科テスト 上半身編】胸郭出口症候群|腱板損傷|手根管症候群

放置してませんか?上半身の痛み・違和感

「肩や腕など、上半身に痛みや違和感があるところはありませんか?リハビリのプロフェッショナルである理学療法士が、疾患の疑いを確認できる簡単なテストをご紹介します。

① 胸郭出口症候群 (ルーステスト)
●どんな疾患?
胸郭出口とは、肩から胸にかけて数か所ある狭い通路のことです。姿勢が悪いことで周辺の神経が圧迫され、しびれなどの症状がでるのが「胸郭出口症候群」と言われています。デスクワークなどで、長時間前かがみの姿勢になっている方に起こりやすい疾患です。

●症状は?
上肢のしびれ、だるさ、手の蒼白、手のむくみなど

●テスト方法
肘を90度に屈曲し、手のグーパーを繰り返します。30秒程度

●テストで陽性だった場合
しびれの増大、握力の低下、上肢の蒼白が出現します。

四十肩、五十肩だと思っていたら?!

② 腱板損傷(ペインフルアークサインテスト)
●どんな疾患?
腱板というのは肩のインナーマッスルの筋です。加齢や外傷などにより、腱板に傷みが発生し、やがて損傷します。主に、腕を拳上する際に痛みを伴うため、「四十肩あるいは五十肩だ」と思っていると、実は「腱板損傷」だったということもあります。

●症状は?
腕を上下に動かす際に痛みが伴います。
※症状の程度によりますが、痛みで腕が上がらない状態となります。

●テスト方法
片方の手のひらを上に向けた状態で、身体と水平方向に下から半円を描くように、ゆっくり拳上していき、頭の上まできたら、手のひらを下に向けて、ゆっくりと下げていきます。※痛みや違和感がある腕のみ、実施してください。

●テストが陽性だった場合
疼痛が誘発されます。
※痛みが出現した場合は無理をせず、終了してください。