【管理栄養士より 透析治療中の方へ おせち・正月料理の食べ方】

年末年始の食事の特徴と対策

・年越しそば
そばは、リンを多く含みます。気になる方は「うどん」へ変更しましょう。そばだけでなく、肉や卵などの「たんぱく質」と「野菜」を加え、バランスよくお召し上がりください。汁は「塩分」を多く含みますので、残すように工夫しましょう。

・お雑煮・鍋物
「お雑煮」や「鍋物」は、魚や肉・野菜が入っており、栄養のバランスをとりやすい料理です。しかし、「塩分」や「水分」が多いため、具を中心に召し上がり、汁は残しましょう。具は汁を吸いますので、味付けは「物足りないかな?」くらいが丁度いいです。調味料を「いつもの半分程度」で味付けしてみましょう。

・おせち料理
おせち料理には、保存をきかせるため「塩分」と「砂糖」が多く含まれており、喉が渇く味付けになっています。あらかじめ食べる量を取り分け、食べすぎを防ぎましょう。おせち料理を安心して美味しく召し上がるには「水分」と「塩分」をなるべく避け、リンやカリウムの多い「昆布巻」・「黒豆」・「田作り」を少なめにしましょう。また、好きなものに偏って召し上がるのではなく、様々な料理をバランス良く、少しずつ召し上がるのがコツです。

◆「塩分の多い」おせち料理ベスト3
第1位 
昆布巻き 1個(30g)
塩分 1.0g

第2位
かまぼこ 2切れ(30g)
塩分 0.8g

第3位
かずのこ 味付け(30g)
塩分 0.5g

◆「カリウムの多い」おせち料理ベスト3
第1位 
昆布巻き 1個(30g)
カリウム 348mg

第2位
田作り 大さじ1杯(10g)
カリウム 160mg

第3位
栗きんとん(30g)
カリウム 149mg

◆「リンの多い」おせち料理ベスト3
第1位
田作り 大さじ1杯(10g)
リン 230mg

第2位
黒豆 大さじ1杯(20g)
リン 42g

第3位
伊達巻き 1切れ(30g)
リン 36mg

※栄養成分についてはメーカーによって異なりますので、一例として参考にしてください。