【2022年度版】管理栄養士監修!透析中の患者さんへ お惣菜・お弁当 中食活用術

お惣菜・お弁当などの中食を上手に活用しましょう!

近年では、「外出を控えて外食よりもお惣菜やお弁当(中食)の利用が増えた」という方も、多いのではないでしょうか。組み合わせ方や注意点を把握し、上手に活用しましょう。

中食の長所は?
味や重量が一定、手軽、食べたいものを必要な分だけ購入できるなどの利点があります。

中食の短所は?
塩分が多い、選び方次第でバランスが偏るため、リン・カリウムコントロールにも影響します。
バランス良い食事を意識して、選び方・組み合わせを考えていきましょう。

お惣菜・お弁当の選び方のポイント

バランス良く組み合わせましょう
「主食・主菜・副菜」の3つをそろえると、栄養バランスが整いやすいです。

主食は「白いご飯」を選びましょう
市販のお惣菜は、味付けが濃いものが多いため、味付けされた炊き込みご飯や、麺類などを主食にすると塩分の摂りすぎにつながります。主食は白ご飯にすると減塩しやすいです。又、「パックご飯」を常備するのもおすすめです。

同じ調理法や同じ栄養素を多く含む食品を重ねないようにしましょう
から揚げ+野菜てんぷらなど揚げ物の重ね食べは油の摂りすぎに。煮魚+野菜の煮物などの煮物の重ね食べは塩分の摂りすぎにつながります。上記の主菜(赤)グループの食品同士を組み合わせると、リンが多くなりやすく、副菜(緑)グループの食品同士を組み合わせると、カリウムが多くなりやすいです。

栄養成分表示、原材料表示を確認してみましょう
食塩相当量・・・1日当たり6g未満が目標です。
商品の中には「ナトリウム」で表示している場合がありますので、食塩相当量に換算しましょう。ナトリウム400mg=食塩1gと覚えると、簡単に計算 できます。 表示ナトリウム(mg)量÷400=食塩相当量(g) となります。 
食品添加物・・・加工食品は、吸収率の高い添加物(無機リン)が入っています。
使用のリン添加物例 → リン酸塩、乳化剤、膨張剤、㏗調整剤、かんすい など

※お惣菜や加工食品には、リンやカリウムの栄養成分表示が、ほとんどありません。組み合わせに注意し、余裕があれば「手作りのおかず」も取り入れると調整しやすいです。