【透析栄養サポート通信】油を上手に活用しましょう

油の働きについて

油は炭水化物、たんぱく質と並ぶ三大栄養素の1つです。1gあたり9kcalと高いエネルギーをもつ栄養素で、主に体が動くときのエネルギーや体温の維持に利用されます。主にエネルギー源として見られがちな油ですが、それ以外にも色々な働きがあります。

① 脂溶性ビタミンの吸収を助ける
油と脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・K・E)を一緒 に摂ることで吸収率を高めることができます。
例)緑黄色野菜の炒め物 → β-カロテン吸収率アップ

② 抗酸化ビタミン(ビタミンE)の補給
植物性の油には、抗酸化作用のあるビタミンEが含まれています。ビタミンEには血液の流れを助ける、老化を防ぐなどの働きがあります。

③ 皮膚のうるおいを保つ
油を制限し過ぎると、肌のカサつきの原因となり、バリア機能の低下につながることもあります。

④ 排便を助ける
適度に油を摂ると、腸に刺激を与え、腸内の便の滑りを助けるため、適切な排便習慣につながります。

例)
☆ なすの炒め煮 → 炒めて、煮物にすることによりエネルギーアップ!
☆ たこのマリネ → 酢の物にオリーブ油を入れて、エネルギーアップ!