【臨床工学技士通信】ダイアライザーの歴史
2021 / 10 / 20 技士通信
目次
1966年
スチュアートにより中空糸を用いたダイアライザーが開発されました。これが現在でも使用されているダイアライザーの元祖となります。膜素材はセルロースジアセテートが使用されており、現在はこれが更に改良されたセルローストリアセテートという膜材質が使用されています。
1974~1991年
旭化成(株)によりセルロース系膜を用いたハイパフォーマンスメンブレンが製品化されそれ以降国内での繊維メーカーによる透析膜開発競争が行われていきます。
東レ PMMA膜(ポリメチルメタクリレート)
クラレ EVAL膜(エチレンビニルアルコール共重合体)
PAN膜(ポリアクリロニトリル)
PS膜(ポリスルホン)PEPA膜(ポリエチレンポリマーアロイ)
PAM膜(ポリアミド) PES膜(ポリエーテルスルホン)
1966年の中空糸型ダイアライザーの開発により透析効率は飛躍的に向上し、今まで大型であったダイアライザーの小型化が実現しました。それ以降は各繊維メーカーにより生体への影響が少ない膜材質の開発を進めていきます。1980年代になると、より多くの尿毒素が除去できるようなダイアライザーが開発されていきます。
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