【2022年度版】管理栄養士が指南!カリウムを減らすコツ

はじめに

カリウムは人間の体の中にも、食べ物の中にもほとんど含まれています。腎臓機能が低下すると余分なカリウムを尿中に捨てることができなくなるため、高カリウム血症をおこし不整脈や心臓を止めてしまう危険性があります。食事の中でのカリウムをできるだけ少なくする工夫が必要です。  

カリウム制限について

①野菜は1日200gを目安に
カリウムは水に溶ける性質があるので、野菜は細かく切った後、水にさらすかゆでこぼしてから調理しましょう。(水さらしは30分以上が理想的です)それでもカリウムを全て除去できるわけではありません。とりすぎに注意しましょう。

②果物や芋類は1日50gを目安に
特にカリウムが多いバナナ、メロン、キウイは控えましょう。果物は缶詰の方がカリウムが少ないのですがシロップ中にカリウムが溶け出しています。シロップは飲まないようにしましょう。芋類は食べやすい大きさに切ってゆでこぼしをしましょう。

③カリウムが多く含まれている食品を知る
・生果物、ドライフルーツ、100%果汁ジュース
・野菜類、野菜ジュース(特にカリウムが多い野菜に注意が必要です)
・芋類、フライドポテト、芋類を原料としているお菓子や加工食品
・豆類(納豆、枝豆、あずき、きなこ など)
・種実類(甘栗、ピ-ナッツ、アーモンド など)
・乳製品(牛乳、ヨーグルト など)
その他、チョコレート、黒砂糖、インスタントコーヒー、抹茶、玉露、青汁 など

野菜のカリウム処理について

「さらす・ゆでる」でカリウム減らし
野菜を食べるとき最も気になるのがカリウム含有量です。でも、ひと手間かければ安心です。カリウムは水に溶ける性質があるので、水にさらしたり、ゆでこぼしたりすれば、調理前の1/3~2/3に減らすことができます。

カリウムは食物の細胞の中に多く含まれます。野菜を薄く・小さく切ることで細胞が壊れ、カリウムが流れやすくなります。