透析中|管理栄養士が指南!おせち料理の食べ方

はじめに

お正月は、おせち料理や鍋料理などのご馳走を楽しむ方も多いと思います。特におせち料理は、日頃あまり口にしない料理が味わえるので、気づかないうちについ食べ過ぎになりがちです。そこで、お正月をより快適に過ごす為に、おせち料理の特徴やポイントをまとめました。

おせち料理の特徴


①塩分・糖分が多くなりやすい
日持ちをさせるため、料理に塩分や砂糖をたっぷり使い、味を濃くしているものが多いです。

②偏食や食べすぎにつながりやすい
品数が多く、自由に食べるスタイルなので、1人分を把握しにくいです。

③カリウムの多い食品を使った料理が多い
昆布巻き、黒豆、田作り、栗きんとん など。

そこでこんな工夫を!

①食べる前にとり皿を用意しましょう
食べる量だけ取り分けてから食べましょう。食べすぎ防止につながります。

②手作り出来るものは作りましょう
おせち料理は家庭で手作りすれば、塩分やカリウムを少なくするなど、調整が効きます。市販品と上手に組み合わせましょう。お煮しめや栗きんとん、なますは、「ゆでこぼし」や「水さらし」をして手作りすると、カリウムを減らせます。

③おせち料理以外で1日の栄養量を調節しましょう
おせち料理以外は出来るだけ薄味にし、リンやカリウムの摂取量を調節しましょう。

※主なおせち料理の栄養価
(栄養成分についてはメーカーによって異なりますので、一例として参考にしてください)

●かまぼこ2切(30g)
カリウム 33mg
リン 18mg
塩分 0.8g

●伊達巻き1切(30g)
カリウム 33mg
リン 36mg
塩分 0.3g

●黒豆大さじ1(20g)
カリウム 122mg
リン 41mg
塩分 0.3g

●栗きんとん(30g)
カリウム 149mg
リン 16mg
塩分 0g

●田作り大さじ(10g)
カリウム 160mg
リン 230mg
塩分 0.2g

●昆布巻き1個(30g)
カリウム 348mg
リン 32mg
塩分 1.0g

●数の子味付け中1片(20g)
カリウム 7mg
リン 23mg
塩分 0.3g