【覚えておきたい!】透析治療中の減塩分・カリウム調理の工夫
2019 / 11 / 20 透析ごはん
目次
透析中の食事療法のポイント
透析治療が始まったら、同時に患者様の体調に合わせた食事療法を行っていきます。透析治療中の食事療法のポイントは、水分や塩分、カリウム・リンを制限し、適切なエネルギーやたんぱく質をバランス良く摂取することです。以下で詳しくみていきましょう。
食事療法のポイントについてもっと詳しくみてみましょう。
水分・塩分の制限
腎不全になると尿が出なくなり、体の中に水分が溜まります。水分をとりすぎると、むくみ・体重増加・呼吸困難・血圧上昇などの症状があらわれ、高血圧・心不全・肺水腫などの原因になります。
水分制限のポイント
食事の工夫
- 水分の多い料理(鍋物、汁物、麺など)を控えめにする
- 調理方法を工夫する(焼き物、揚げ物、炒め物をとり入れる)
- 主食も一食はパンかおもちにする
飲み水の工夫
飲み水は通常摂取する水やお茶以外に、うがいの水も含みます。飲み水の摂取を減らすための工夫は以下です。
- 氷をなめる
- お茶を熱くして少量にする
- 湯飲み茶わん、コップを小さくする
乾物の水分に注意
わかめ、ひじき、麺類などの乾物はもどして使用しますが、膨らんだ分は水分です。もどしたものを量り、その8~9割が水分と考えてください。
水分とみなされるもの
醤油や酒、みりん、酢、ソース、ケチャップなどの調味料、こんにゃく、ところてん、寒天、ゼリーなども水分とみなされます。とりすぎないようにしましょう。
減塩のポイント
味にメリハリを付ける
しょうゆや塩などの調味料について
- 香味野菜を利用する(ねぎやしそ、生姜、にんにくなど)
- 香辛料を利用する(ごまや山椒、カレー粉、唐辛子など)
- 香りや酸味を利用する(レモンやゆず、すだちなど)
- 煮汁にかつお節でとった出汁を利用する。
「かける」より「つける」
練り製品、加工食品は避ける
竹輪、かまぼこ、ハム、ソーセージ、干物などには塩分が多く含まれています。摂取するのは避けましょう。
外食時の注意
自分で塩分調節ができるメニュー(単品より定食もの)を選びましょう。小袋タイプの減塩調味料を持ち歩くのも一つの方法です。