【2022年度最新版|透析中の方への熱中症対策】腎臓専門医からアドバイス
2022 / 07 / 18 お知らせ
目次
熱中症?と思ったら…
軽症
症状:めまい、立ちくらみ、多量の発汗、筋肉痛、こむら返り等
対処:応急処置を行い、発汗量に応じて水分、塩分を摂取します。回復してくるようなら安静にして様子を見ます。
中等症
症状:頭痛、嘔吐、だるさ、集中力や判断力の低下等
対処:医療機関の受診が必要です。応急処置を行い、自力で水分、塩分の摂取が可能であれば摂取します。
重症
症状:意識がない・はっきりしない、けいれん、高体温等
対処:命に関わる可能性のある危険な状態です。すぐに救急車を呼びましょう。救急車が到着するまでの応急処置も大切です。
応急処置
① クーラーの効いた室内や日陰など涼しい場所に移動する。
② 衣服を脱がせたり、ベルトや下着をゆるめて風通しをよくする。
③ 身体を冷やす(冷たいペットボトルやビニール袋に入れた氷を首の付け根の両脇、脇の下、太ももの付け根の前部などに当てる)。
判断に迷う時はクリニックに連絡を頂いても結構です。
まとめ
透析治療中の患者さんは体温調節が行いにくいため、人一倍暑さを避ける工夫が必要です。
外出時の時間帯や気温、熱中症指数、服装などにも気をつけましょう。熱中症にならないためには、汗をかいた分の水分補給が必要ですが、水分の摂り過ぎには注意が必要です。体重の変化を確認しながら少しずつ水分を摂るようにしましょう。
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