管理栄養士が指南!透析治療中、年末年始の食事のポイント!

年末年始のポイントをおさえて食事を楽しみましょう!

お正月イメージ

年末年始はイベント食が続き、日頃はあまり口にしない料理を楽しむ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの時期をより快適に過ごすための食事のポイントをまとめてみました。
上手に組み合わせ、体への負担を少なくしてお正月を楽しみましょう。

★食べ方・気をつけたいポイント!

●年越しそば

・汁は塩分を多く含みますので、極力飲まないようにしましょう。また、かけそばよりざるそばの方が塩分・水分を控えることができます。
・単品に偏らないように天ぷら、肉、卵、野菜などの具材を組み合わせてバランスをとりましょう。
・リンが多い食品なので、うどんにかえるのもおすすめです。

分量(※) エネルギー 蛋白質 カリウム リン
ゆでうどん 180g 171Kcal 4.7g 16mg 32mg
ゆでそば 180g 234Kcal 8.6g 61mg 144mg

(※)それぞれゆで麺一袋の標準的な量

●鍋もの
・水分が多い料理です。回数や一回当たりの量が多くならないようにしましょう。
・残った汁で雑炊やうどんを作ると、塩分・水分だけでなく、食材から出たカリウムも多く含んでしまうので好ましくありません。
・週の中日(水・木)に食べ、週末は避けるようにしましょう。

●おもち

・角切りの餅2個(100g)で、ご飯140gとほぼ同じエネルギーです。普段食べているご飯の量が、おもち何個分になるか確認して食べましょう。

【雑煮】
野菜・肉などで具たくさんにして汁の割合を減らして減塩しましょう。餅は煮込まずに、焼いてからだし汁をかける方が風味も付き、薄味でもおいしくいただけます。

【その他の食べ方】おすすめレシピ

材料(餅1個に付) エネルギー 蛋白質 カリウム リン 塩分
磯辺餅 のり1/8枚、減塩醤油3g 115Kcal 2.4g 34mg 19mg 0.2g
あんころ餅 ゆであずき缶20g 152Kcal 2.9g 48mg 27mg 0g

◆きな粉はカリウム・リンが多い食品なので、控えましょう。

●おせち料理

・日持ちを良くするために、塩分・糖分が多く使われています。
・カリウムやリンを多く含む食品を使用した料理が多いです。

■ そこでこんな工夫を!
★小皿に取り分けて食べましょう。食べる量を把握し、食べ過ぎ防止になります。
★手作りできるものは手作りにして、市販品とうまく組み合わせましょう。 お煮しめやなますは、手作りにするとゆでこぼしや水さらしができるのでその分、カリウムを減らせます。また、手作りすることで減塩も出来ます。

おせち料理の成分表

☆ おすすめ簡単レシピのご紹介 ☆

揚げ餅雑煮

お雑煮の写真
★ 材料(1人分)
〇 餅 100g(50g×2個)
〇 揚げ油 5g
鶏もも肉 25g
かまぼこ 10g
★ 減塩醤油 6g(小さじ1)
★ みりん 3g(小さじ1/2)
★ かつおだし汁 50g(1/4カップ)
大根 20g
しょうが 2g(小さじ1/2)
葉ねぎ 1g(小さじ1/2)

★作り方
①餅は160度位の中温油でゆっくりと表面がカリッとしてふくらむまで揚げる。
②鶏肉はこま切り、かまぼこはいちょう切りにする。
③大根としょうがは卸し、葉ねぎはみじん切りにする。
④鍋に調味料★を合わせ、鶏肉を入れて煮立てる。
⑤器に餅を入れ、鶏肉とかまぼこを添えたら④のだし汁を入れ餅の上に卸した大根と生姜をのせ、葉ねぎを散らす。

★栄養価
エネルギー 342kcal
たんぱく質 10.2g
カリウム 196mg
リン 94mg
塩分 0.8g