食欲不振から起こる低栄養の予防と対策をしましょう!【レシピ:なす肉味噌冷麦】
目次
食欲不振から起こる低栄養の予防と対策をしましょう!
暑い日が続いていますが、暑さに負けてしまい以前より食欲がなくなったり、疲労を感じやすくなったりしていませんか。
暑さを乗り越えるためにも、食事の基本である主食(ご飯、パン、麺類などの炭水化物)、主菜(肉、魚、卵などのたんぱく質)、 副菜(野菜など)が揃ったバランスの良い食事を摂ることが大切になります。 低栄養にならないために、食欲不振時のポイントについてお伝えします。
食欲不振時の食事の工夫!
① さっぱりしたもの、喉ごしのいいものを選択する。
例として、そうめん、茶碗蒸し、ゼリー、ヨーグルト、アイスクリーム など
麺類など単品メニューの際は、たんぱく源や野菜も一緒に摂りましょう。トッピングをしたり、麺つゆにいれるととり入れやすくなります。 但し、冷たいものを摂りすぎると胃腸に負担がかかりかえって食欲を減退させてしま います。胃腸を冷やしすぎないことが大切です。
② ビタミンB1が含まれる食材をとり入れる。
ビタミンB1が不足すると体内でのエネルギー生産が上手くできなくなり、食欲不振・ 疲労・だるさなどの原因となる乳酸がたまりやすくなります。 豚肉には、ビタミンB1が多く含まれるのでおすすめです。
クエン酸は酸味の成分で、疲労の原因となる乳酸の生成を抑制し、疲労回復に役立ちます。また、胃酸分泌を促進し食欲を増進する効果があります。
クエン酸が多い食品:酢、レモン、かぼす、すだち、梅干し
④ 香味野菜や香辛料を利用する。
ねぎ、にんにく、生姜などの香味野菜とカレー粉、胡椒、唐辛子、 わさびなどの香辛料は胃液の分泌を促進して食欲を増進させてくれます。
⑤ 料理の温度に変化をつける。
中途半端な温度の料理は食欲を減退させると言われるので、熱いものと冷たいものの料理の温度も意識すると良いです。
⑥ 食事の回数を分ける。
1回の食事であまり食べられない場合は、少量ずつ数回に分けて食べましょう。
⑦ 栄養補助食品を活用する。
食事が進まない時は、少量でエネルギーが摂れる栄養補助食品を活用しましょう。 飲料やゼリータイプなどがあるので、お好みのものを試してみると良いです。
食欲不振にならないためのチェックポイント!
□スケジュール通りに透析治療を受けることができ、十分に除水ができていますか?
透析治療が不十分で老廃物を除去できていないと、老廃物が体に溜まって食欲不振の原因となります。スケジュール通りにきちんと行いましょう。
□便秘、または下痢が続いていませんか?
便秘や下痢が続き、快適に排便できていないと便秘でお腹がはる、下痢でお腹が痛いなど、食欲不振につながります。
□運動不足ではありませんか?
家でじっとしていることが多く、身体を動かす機会が少ないとお腹が空かず、食欲不振になります。筋肉量や筋力も減り、身体を動かすことが億劫になって、さらに食欲不振を悪化させます。
□ 味覚障害はありませんか?
味がしない、何を食べても苦いなどの味覚障害が食欲不振につながっていることが考えられます。味覚がないと感じたら主治医に相談し、適切な治療を受けましょう。
□ 食生活リズムは乱れていませんか?
朝食を抜くことが多い、透析治療前に食事を抜くなど、食生活のリズムがバラバラだと食欲不振につながります。決まった時間に食事を摂ることが大切です。
きれいに彩り良く盛り付けると、視覚から食欲が刺激されたり、見た目にも食べやすく感じたりすることがありまます。例えば、緑黄色野菜をトッピングや付け合わせに使うなどして彩りを加えたり、ハンバーグなどの色の濃い食べ物には白いお皿を用いるといった食器とのコントラストを意識したりすると良いでしょう。
☆ おすすめ簡単レシピのご紹介 ☆
なす肉味噌冷麦
★ 材料(1人分)
冷麦(乾) 80g
豚挽肉 40g
なす 40g
長葱 5g
ごま油 4g(小さじ1)
★ 味噌 6g(小さじ1)
★ さとう 3g(小さじ1)
★ 減塩しょうゆ 6g(小さじ1)
★ 酒 5g(小さじ1)
貝割れ菜 3g
★作り方
①なすは1㎝角に切り、長葱はみじん切りにして、それぞれ水に30分さらす。
②フライパンを熱し、ごま油を入れて豚挽肉を炒め、色が変わったら①のなすと長葱を加えてしんなりするまで炒め、調味料★を加えて炒め合わせる。
③冷麦はたっぷりの熱湯でゆで皿に盛り、 ②をかけ、貝割れ菜を上に散らす。
★栄養価
エネルギー 390kcal
たんぱく質 16.0g
カリウム 266mg
リン 131mg
塩分 1.6g