透析の歴史|誕生から現在までを振り返る
2020 / 10 / 05 技士通信
目次
透析の歴史 1960~2020年
1960 再使用可能なブラッドアクセス《外シャント》が開発される
世界初の永久埋め込み型AVシャントが開発されました。この外シャントは血管の荒廃を防ぐために非常に有効で、慢性腎不全や永続的な透析治療を可能にしました。
1966 中空糸型のダイアライザの発明
1966 《内シャント》の開発
1967 血液透析濾過療法が開発される
血液透析濾過法が( HDF )が可能となりました。初期は、置換液の入ったバッグを装置の上部に掛けて施行していたため、置換量は10L強が限界。
1978年以降、置換液をオンラインで大量に作製するシステムが開発されたことで、治療の効果は格段にアップしました。
1967 日本で透析医療に対して保険適応が認められる
★透析医療の普及★
1968年の保険適応、1972年の更生医療適応により透析治療を受ける方々の経済的負担が大幅に軽減されました。
また、1970年代には現在の構造とほぼ同じ透析装置が登場。透析技術の進歩により、透析患者数も増加しました。1968年の患者数はわずか215人でしたが、1975年には13000人に。2018年末には、33万人を超える方々が透析治療を受けていることが報告されています。
1972 日本で透析医療に対して更生医療が適応となる
2020 厚済会40周年
・上大岡仁正クリニック
・横浜じんせい病院
・文庫じんクリニック
・金沢クリニック
・追浜仁正クリニック
ご覧いただきありがとうございました。今回は透析の歴史を辿ってみましたが、いかがでしたでしょうか?透析医療の進歩とともに、我々も日々精進できるよう努力してまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします!
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