中学生の職場体験を実施しました。(横浜じんせい病院:社会貢献)

中学生の職場体験を実施しました。(港南中学校職業体験学習)

当法人は地域社会との連携強化と共に、若い世代に医療現場を知ってもらう貴重な機会として、職場体験の積極的な受け入れを行っております。
今年度も4名の中学生が横浜じんせい病院での職業体験を希望してくれました。
普段の学校生活では味わえない医療現場の雰囲気を体験してもらうため、様々なプログラムを用意しました。

①血圧測定&パルスオキシメーター体験

実際に血圧計を使用し、聴診器をあてて拍動を確認。血圧の正常値は130~90であることを説明の中でお話しましたが、後ほどクイズで出題したところ、皆さんしっかり覚えていて正解されていました!
また、新型コロナウイルス感染拡大時にも活躍したパルスオキシメータと呼ばれる血中の酸素飽和度を測定する医療機器も説明し、測定なども行いました。

②車椅子試乗体験

車椅子に乗る中学生の写真1

まずは自分で車椅子を操作して、カーブや段差での操作の難しさを実感してもらいました。車いすに乗ったり押したりしたことがない生徒さんがほとんどでしたが、すぐにコツをつかんでいました。
その後は普通に車椅子を押してもらった後、次は目を閉じて乗車体験をしてもらいました。

車椅子を押す中学生の写真

「怖い!」「ジェットコースターみたい!」目を閉じると、少しの段差や傾斜が怖く感じたようです。こんな時は、無言ではなく「進みますね。」や「曲がりますね。」などと、押しながら動作の前に声をかけることで安心感を与えること、患者さんにもいつも声掛けをしながら業務を行っていることをお話しました。

看護師の説明を受ける中学生の写真

患者さんの身になって体験する事で、生徒さんたちは障害のある方の大変さを身をもって感じてくれました。

③試食体験

昼食として病院の給食を食べてもらった後、(その日のメニューは中華丼でした。)
昼食の具で病院食の試食体験を行いました。
今回は、「あら刻み食」と「ミキサー食」の2種類を試食してもらいました。

病院食の写真

「あら刻み食は、まだ中華丼ぽさが残っていて、食感もまだ感じる。」
「ミキサー食は、クリーム状で食べやすい。」
同じ料理でも、食材の形状によって味や食感が大きく変わることに驚いていました。また、食事の見た目も大切であることを学びました。後は、患者さん用のゼリーやチョコレートを試食し、普段食べているものとの味やカロリーの違いを学び、誤嚥性肺炎を予防するためのとろみをつけた麦茶の試飲体験も行いました。とろみのついた麦茶には違和感を感じるようで、皆さん一口で「うえ~」となっていました。

看護師の説明を聞く中学生の写真2

④スポンジ歯ブラシでの歯ブラシ体験

スポンジはブラシの写真

スポンジ歯ブラシでの歯磨き体験も行いました。患者さんは、スポンジ歯ブラシで歯を磨いた後、口の中を拭き取ります。
「磨いた感は薄い」「不思議な感じ」
「ちゃんと磨けているか不安になる」
生徒さんたちは、普段使っている歯ブラシとの違いに驚いていました。

⑤インスリン注射体験

インスリン注射体験をする中学生の写真

インスリン注射の説明と体験を行いました。糖尿病患者さんにとって、インスリン注射は欠かせない治療法です。注射器の扱いや注意点などを学び、実際に注射体験も行いました。

⑥ストレッチャーへの移乗・乗車体験。

ストレッチャーへの移乗体験をする中学生の写真

ベッドからストレッチャーへの移乗の際のポイントなどを看護師の解説と共に体験してもらいました。真剣な表情でスタッフの話を聞き、積極的に関わろうとする姿がみられました。

ストレッチャーでの移乗・乗車体験をする中学生の写真2

今回の体験が生徒さんたちの将来の選択肢を広げるきっかけとなれば幸いです。