
“ありがとう”が、何よりのやりがい。
―安全運転とやさしい気づかいで、患者さんの一日を支える仕事です―


2020年入職








この仕事を始めたきっかけを教えてください。
早期退職をきっかけに、次にどんな仕事をしようか考えていたとき、知人から送迎ドライバーの仕事をしていると聞き、興味を持ちました。 もともと運転が好きで、人と関わる仕事にも関心があったこともあり、「自分に合っているかもしれない」と感じました。 厚済会は1日を通して働ける勤務体制で週3日のシフトという点が、自分の生活スタイルに合っていました。 平日は義理の父のお世話も手伝っていたり、土日は家族との時間を大切にしているので、その働き方がちょうど良かったのです。 人の役に立つような仕事に就きたいという思いもあり、「この仕事なら自分らしく働けそうだ」と感じて応募を決めました。 横浜じんせい病院で働く中で、ドライバーの仕事とは別に、介護というものにすごく生きがいを感じるようになって、父との関わり方にも良い変化が生まれました。父も穏やかに過ごせていて、「ここで働けて本当に良かった」と心から感じています。










普段の送迎業務で意識していることや患者さんと接する中で心がけていることを教えてください。
何より大切にしているのは「安全・安心の送迎」です。 どんなに慣れた道でも気を抜かず、「無事にお迎えし、無事にお送りする」ことを常に意識しています。 送迎中は、患者さんとお話ししながら体調の変化にも気を配っています。透析後はふらつきや体調不良が起こることもあるため、小さなことでも気づかいを積み重ねて安心感や信頼につなげています。 「じんせい病院の送迎は安心だね」と患者さん同士で話題にしてもらえるような、そんな信頼を築いていけたら嬉しいです。








送迎業務の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
建設業界から転職してきた自分にとって、ドライバーを始めてすぐの頃、「ありがとう!」と直接声をかけてもらえたときの嬉しさは、今でも忘れられません。 当たり前のことを丁寧に続けて、それを感謝してもらえる。 そんな経験はこれまでになかったので、本当に新鮮で、やりがいを感じました。 患者さんを第一に考えてきたから、今も患者さんの笑顔や「今日もありがとう」という言葉が、明日も頑張ろうと思える力になっています。










他のドライバーや医療チームとの連携で大切にしていることは何ですか?
情報共有を大切にしています。 送迎は一人で行う仕事のように見えますが、実はチームでの連携が欠かせません。例えば、「この道が渋滞していたから別ルートを使った方がいい」といった小さな情報でも、ドライバー同士で共有することでスムーズな送迎につながります。 また、医事課(受付)や透析室のスタッフとの連携もとても重要です。患者さんの中には体調や気分に波がある方もいらっしゃるので、「今日は少し調子が悪そうです」などの情報を事前に共有してもらえると、こちらもより丁寧に対応できます。お互いが情報を共有し、助け合うことで、患者さんに安心して利用していただける環境がつくれると感じています。








地域特有の運転環境(坂道・狭い道路など)で気をつけていることはありますか?
坂道や細い道が多い地域ですが、焦らず落ち着いて運転し、患者さんが安心して乗っていられるようにすることが一番大切だと思っています。 そして、何より「スピードを出さない」ことに気を配っています。 当たり前のことですが、患者さんによっては「速くて怖い」と感じる方もいらっしゃいます。スピードはそのまま患者さんの安心感につながるので、私は常に“柔らかい運転”を心がけています。










どんな方がむいていますか?
患者さんに気を配って運転できる方が向いていると思います。スピードを出すよりも、やさしく、丁寧に。運転の技術もですが、渋滞や急な変更もあるので、心の余裕が求められる仕事です。 厚済会の送迎は週3日勤務で、同じ患者さんを担当することが多いのも特徴。 自然と顔なじみになり、「今日もありがとう」と声をかけてもらえるのが嬉しい瞬間です。 家庭や趣味との両立もできる働き方なので、無理なく長く続けられる環境だと思います。








この仕事のやりがい、そして今後の目標を教えてください。
“ありがとう”が、何よりのやりがいです。そして、患者さんから信頼され、認められることが目標です。これまで無事故・無違反を続けてこられたのは、患者さんを第一に考えてきたから。これからもその気持ちは変わりません。 後はドライバー業務に追加して、介護福祉士の資格も取得したので、せっかくだから病棟で介護の仕事もちょっとしたいなって思っています。介護の仕事は排泄介助など大変な業務もありますが、そういったものを経験しておけば身内に介護が必要になった場合にも、すぐに助けてあげられるので。 必須ではありませんが、希望すればそういった業務にチャレンジできる環境があるのはありがたいですね。どんな形でも、人のために動ける自分でいたいーーそんな気持ちで日々働いています。

