~マザー・テレサ~
日々の多忙な看護業務の中では、
一人の患者さんに多くの時間を割くことができません。
だからこそ、自分のスキルを上げ、アンテナを高く張り、
少しでも有意義なケアを提供できるよう成長し続けることが必要です。
自分の成長を実感したり認められる機会があると、
モチベーションにもつながり自信にもなりますよね。
「こんなはずじゃなかった」と、誰しも思うことがあります。挫折もあります。
それでも、置かれた状況の中で「自分らしく咲く」意志を育んでほしいのです。
看護は、経験的な言語化されていない暗黙知が主体となります。
命に向き合う仕事だからこそ、未消化の思いを可視化するために、
共有するマネジメントが必要です。
そのため、厚済会看護部では経験学習の一環として、
リフレクション研修を定例化しています。
一人一人が、これまで経験したことを語り合うことから始まります。
通常は話す機会がない、嬉しかったあるいは辛かったテーマであったりもします。
時に感傷的になったりすることもありますが、看護の振り返り学習の重要なプロセスです。
教育をどんなに充実させても、対話や関係性が築けなければ意味がありません。
対話や関係性を築く“場”と“プロセス”を軸に、認め合い支え合う看護組織でありたいと願います。
厚済会で働く全ての看護職員が、誇りと責任を持ち、利用される方々に
とって、常に温かな看護を提供できると信じています。
厚済会研修センター長 辻󠄀村 陽子
組織理念「仁愛知技」のもとに医療専門職として質の高い、
心あたたまる看護・介護を提供します。
1 私たちは、患者さまの生命の尊厳と人権を尊重します
2 私たちは、患者さまの安心・安全の確保につとめます
3 私たちは、チーム医療を推進し地域に貢献します
4 私たちは、専門職として自己研鑽につとめます
5 私たちは、組織の健全経営に参画します
高い倫理観と責任を持った看護実践ができ、
豊かな人間性を持つ看護職の育成を目指します。
教育の基本は「専門職としての看護実践能力の向上」であり、すべての介護職がキャリア開発できるようにクリニカルラダーを導入し教育体制を再構築しています。看護師が目標管理を行う過程において、自己目標(クリニカルラダーとの連動)を設定し目標達成を実現していくプロセスを上司から支援を受けながら、自ら責任をもって行う事で看護の臨床能力の開発を目指しています。それが組織及び看護部門理念・目標の達成、さらには看護の質の向上につながります。
看新人看護職員が、基礎教育で学んだことを土台に新人研修で臨床実践能力を高め、看護師として生涯にわたって経験し獲得したことを活かし、自己研鑽していく事を目指します。現場での教育(OJT)・集合型研修(Off-JT)・自己学習を適切に組み合わせ、一歩一歩成長していくための支援を行います。また、職場適応のサポートやメンタルサポート等の体制のもと、新人看護師の不安緩和に努めています。
プリセプターを中心とした教育支援体制を整えています。現場の指導や相談役として、先輩看護師がマンツーマンで担当します。経験から得た貴重な技術や知識だけでなく、精神面でも支えていきます。さらに、チームメンバー全員でサポートします。
ラダーに沿って、看護部教育委員会で企画した各種研修に参加することができます。厚済会看護部教育員会の院内研修は、コルブ(Kolb)の経験学習理論に基づいたリフレクション研修を定例化した人材育成プログラムとして、ひとりひとりの看護師が自身の看護実践から学び、キャリアデザインを描くことを支援しています。また、他者の経験を通じて共感・共鳴の場づくりを活かし、協力し支え合う看護組織としてのチャレンジを続けています。
日本看護協会・日本腎不全看護学会などが主催する院外の研修に参加し、見識を深めることを推奨しています。また勤務扱いで参加できる研修・学会などがあります。(それぞれの内容に応じた対象者を看護師長と協議後、選出します。)
チャレンジシートは、事業計画・部署計画に基づいて、自分自身の目標を立てる仕組みであり、ツールです。
まず、自分で自分の目標を考えて実行することがとても大切だと考えています。加えて、年間の事業計画や部署の計画と自分の目標がリンクしているので、
やりがいが見出だしやすいですし、自然とコミュニケーションも活発になります。
3ヶ月に一度、上司と面談をし目標が計画通り達成するようにアドバイス支援があるので、モチベーション維持にもつながります。
自分の目標にも、評価にも、納得感があった方がやりがいも出るし、頑張れると思うんですよね。