生活習慣病について

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高血圧について

高血圧とは、血圧が基準値以上の状態が続くことを言います。そもそも血圧とは、心臓が血液を送り出すときの血管内の圧力のことで、心臓が収縮して動脈に血液を送りだすときの最大血圧と、心臓が拡張するときの最小血圧があります。診察室でのくり返しの測定で最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合、あるいは家庭での測定で最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上の場合に、高血圧と診断されます。

高血圧のほとんどは原因を特定できないのですが、遺伝的な因子や生活習慣が関与していると言われており、原因としては以下のことが考えられます。

高血圧がもたらす悪影響

高血圧状態が続くと、からだにさまざまな悪影響を及ぼします。

1.心・血管疾患

高血圧状態が続くと血管がいつも張りつめた状態になり、血管の壁が次第に厚く、硬くなります。これが高血圧による動脈硬化で、脳卒中や心筋梗塞、眼底出血、心不全などの原因となります。

2.腎臓病

腎臓も高血圧の影響を大きく受けます。高血圧の状態が続くと腎臓内の細い血管が硬くなり動脈硬化を起こし、ろ過機能が低下してしまいます。高血圧患者の30%が腎障害を合併していると言われています。

また、腎臓病があると、腎臓内のろ過装置(糸球体毛細血管)の機能が低下してしまうので腎臓へ行く血液の圧力を高めること、すなわち血圧を上げることでろ過量を保とうとします。この状態が続くことにより高血圧が発症します。腎臓の病気は高血圧を発症させ、高血圧は腎臓病を悪化させてしまうのです。

高血圧にならないために(予防)

高血圧を予防するには、日常の食生活や適度な運動など、日ごろの生活習慣が重要です。その中でも食事療法がもっとも効果的だと言われています。

また、高血圧と肥満は密接な関係があります。肥満により血液中の脂肪・コレステロールが増え血管の壁に沈着します。そして血管の内壁が狭くなり(アテローム性動脈硬化)、血圧が高くなってしまうのです。肥満にならないよう気を付けましょう。

食事について

一番大事なのは、塩分の摂取量を制限することです。特に日本人の塩分の摂取量は1日平均11~12gと多めです。これを6g未満になるようにしましょう。

  • 加工食品などはなるべく避けましょう。加工食品には塩分を多く含むものがあります。
  • 体内の余分な塩分を排泄するカリウムをとりましょう。カリウムは、新鮮な野菜や果物などに多く含まれています。なお、腎臓病の方は医師の指導に従ってください。
  • なるべく魚料理を中心にしましょう。肉類のコレステロール・飽和脂肪酸は動脈硬化を進めると言われています。
禁煙・運動・睡眠について


・禁煙
たばこのニコチン・一酸化炭素は動脈硬化を進行させ血圧を高めるため、禁煙することをおすすめします。飲酒も毎日となると、高血圧となるリスクを高めると言われているので禁酒する日を設けるか、飲酒量を減らしていくように心がけましょう。


・運動
定期的な運動は、肥満の解消や血圧の正常化に効果的です。特に有酸素運動は、長期間くり返して続けることにより血圧を下げる作用があります。ウォーキングや軽いジョギング、ゆっくりと長い距離を泳ぐなど、できることから始めましょう。


・睡眠
十分な睡眠をとることで、夜に血圧を下げて心臓や血管の負担を減らすことができます。できるだけ規則正しい睡眠と生活を心がけましょう。

高血圧になってしまったら(治療)

高血圧の治療は血圧を下げることそのものではなく、心臓や血管の病気など合併症を防ぐことを目的としています。高血圧治療の中心となるのは、食事療法、運動療法、薬物療法の3つです。軽症の場合は食事療法と運動療法で血圧を下げることができますが、2つの療法では血圧の調節が難しい場合には血圧を下げる薬を使用します。

また、腎不全や心不全、糖尿病など他の病気がある場合は、同時に治療をすすめていきます。

食事療法と生活上の注意点

  • 食塩摂取量を6g未満に抑える
  • 脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する
  • アルコールは控える
  • 禁煙する
  • 適度な運動療法をする
  • 適正な体重を維持する
【減塩のための工夫】
高血圧の食事療法は減塩が重要です。簡単にできる減塩のポイントを押さえておきましょう。

  • しょうゆや塩などの調味料を控える工夫
    香味野菜を利用する(ねぎやしそ、生姜、にんにくなど)
    香辛料を利用する(ごまや山椒、カレー粉、唐辛子など)
    香りや酸味を利用する(レモンやゆず、すだちなど)
    自然のうまみを生かした出汁を利用する(こんぶやわかめ、かつおぶしなど)
  • 麺類のスープは飲まない
  • 加工食品はなるべく避ける

運動の際の注意点

  • 激しい運動は避けましょう
    短距離走、腕立て伏せ、腹筋、トレーニングマシンを使った運動などは、かえって血圧が上昇してしまうことがあります。
  • 少し汗ばむ程度の運動をする
    ウォーキング、ジョギング、水の中を歩くなど、ゆったりしたペースで無理をしないように行いましょう。
  • 長く続けること
    できれば毎日、がんばりすぎずリラックスして続けましょう。