栄養課

食べる喜びや楽しみ、食事療法の大切さを患者さんへ

基本方針

  • 患者様に寄り添う栄養サポート、栄養指導・相談を行います。
  • 衛生管理の強化に努め、安全で喜び・楽しさを取り入れた食事を提供します。
  • 医療チームの一員として、他職種との連携を大切にします。
  • 専門職として知識・技術を向上させるため、日々の研鑚に努めます。

所属人数と男女比
所属人数は 3名です。全員女性となります。

特徴や独自性

  • 透析食料理講習会を年3回実施しています。
  • 外来透析患者様には透析日に持ち帰り弁当を提供しています。
  • 外来透析患者様には四季の透析レシピ集を作成し、提供を行っています。
  • 外来透析患者様には2ヶ月に1回、透析栄養サポート通信を作成し配布しています。
    (食生活管理に関する情報と季節の一品レシピを記載)
  • 患者様が入院生活で季節を感じ食事を楽しんでいただけるよう、行事食を毎月2回、手作りのメッセージカードを添えて提供しています。
  • 入院食に麺の日献立を導入し、日曜日昼食時に提供しています。(入院生活の長い患者様が曜日の把握ができるようにと考案)

部署として注力していること

  • 安定した透析治療を続けていくためには食事療法がとても重要と考えています。ひとりひとりが食べる喜びや楽しみを持ちながら、無理なく食事管理ができるよう「聴く」ことを基本に、その患者様の生活背景や環境を把握し、個々に対応した内容で支援を行っています。
  • 主治医や看護師など、多職種と情報共有を行い、栄養状態の維持・改善を目指した栄養管理に取り組んでいます。
  • 個々の病態に合わせた安全・安心な食事の提供に努めています。
部署長

患者様と真摯に向き合い、個別対応の支援を実現いたします。

料理が好きだった私は大学で栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得しました。厚済会に勤務して、今年で24年目になります。透析医療に携わって感じることは、元気な生活を送るためにも、食事療法はとても大切だということです。透析治療中の患者様は、食事に注意しなければいけない点も多く、ストレスに感じることもあるかと思います。そんな患者様の気持ちに寄り添い、一緒に食事管理が継続できるようサポートするためにも、患者様にとって顔の見える管理栄養士でありたいと思っております。


栄養課 副課長
川嶋 明美

業務内容

①外来透析患者様の栄養管理

  • 外来透析患者様の食生活支援、栄養指導を行っています。
  • 医師からの栄養食事指示に基づき、新(転入)患者様には透析食のポイントや注意する食品、具体的な目安量など、個別に指導を行っています。
  • 患者様は月に2回採血がありますので、その結果を確認しながら治療中に訪問し、食事管理のアドバイスや相談を行っています。
  • 食事指導の一環として、年に3回「料理講習会」を行っています。
  • 定期的に食生活管理に関する情報とレシピを載せた「透析栄養サポート通信」を作成し、配布しています。
  • 「四季の透析食レシピ集」を作成し、提供を行っています。
  • 栄養補助食品、宅配食の紹介をしています。

②一般外来での栄養指導(上大岡仁正クリニック)

  • 医師からの栄養食事指示に基づき、各疾病に必要な食事管理について個別に指導を行っています。
  • 特定健診の結果をもとに、対象になった方へ特定保健指導を行い、生活習慣病の改善に取り組めるようサポートしています。

③入院患者様の給食管理と栄養管理(横浜じんせい病院)

  • 入院患者様の給食管理と栄養管理を行っています。
  • 栄養管理計画書を作成し、栄養状態の評価をしています。
  • 患者様の年齢や病態に合わせた食事が提供できるよう「昼食ラウンド」を実施し、食形態や食事量等を確認しています。
  • 毎月「給食委員会」を開き、問題点や改善点について話し合っています。
  • 年に2回「嗜好調査」を実施し、患者様のご意見などを把握たうえで、食事内容や献立の見直しを行っています。
チーム医療への参加
  • 医療安全委員会
  • 摂食委員会
  • 給食委員会
  • ヨクスル(患者満足度向上委員会)
  • 院内感染対策委員会
  • 安全委員会
  • ACP委員会
資格名と取得人数
  • 静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士 1名
  • 特定保健指導実践者育成研修 修了 1名
学会発表
  • 第56回日本透析医学会
    表題:透析患者の料理講習会~10年継続開催を振り返って~ 発表者:川嶋 明美
  • 第64回日本透析医学会
    表題:食事管理に役立たせるためのレシピ集の検討 発表者:川嶋 明美
  • 第66回日本透析医学会
    表題:外来透析患者の食生活支援の取り組み~透析栄養サポート通信の配布を通して~ 発表者:川嶋 明美