腎臓の働きについて

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腎臓のはたらき 2.水分や電解質、PHのバランスを調整する

人間が生命を維持し健康に生活するためには、体液の量や成分が適正に保たれていなければなりません。腎臓はそのためのもっとも重要な役割を果たしています。

腎臓では、体内の水分量や電解質、PHのバランスを調整しています。成人は体重の約60%が水分であり、それがバランスのとれた最適の状態です。汗をかいてのどがカラカラの状態は脱水状態であり、これ以上の水の喪失は危険であるため、膀胱は尿量を減らすように調節します。逆に大量の水分を摂取した際は尿量を増やすように調節します。同様に、ナトリウムやカリウムなどの電解質のバランスも調整しています。

また、人間の血液は弱アルカリ性ですが、酸性に傾いてしまうとさまざまな問題が起きます。腎臓は血液中の酸とアルカリの排泄を調節して、PHを弱アルカリ性に保つはたらきもしています。

腎臓のはたらき 3.ホルモンをつくる・分泌する

腎臓ではエリスロポエチンというホルモンがつくられています。このホルモンは骨髄でつくられる赤血球を増やすはたらきがあります。赤血球は血液の主成分で、肺で受け取った酸素をからだのすみずみまで運び、二酸化炭素を運び出すはたらきをしています。赤血球が少なくなると必要な酸素が送られなくなり、貧血になります。

エリスロポエチンのほかには、レニンという血圧を調整するホルモンもつくられています。レニンは血管収縮作用を持つアンジオテンシンIIというホルモンを介して血圧を調整し、適切な量の血液が腎臓を流れるようにしています。

また腎臓は、ビタミンDを活性化して、カルシウムの吸収を促進するはたらきもしています。ビタミンDは食物以外にも皮膚からつくられ、最初に肝臓で、次いで腎臓で活性化され、初めて作用できるようになります。活性型ビタミンDは、腸管からカルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫に保つはたらきがあります。