腎臓病の種類
腎臓自体に起こる病気

■急性糸球体腎炎
扁桃腺炎や風邪などの感染症にかかった後、10日から3週間たって血尿やたんぱく尿、むくみ、高血圧、腎機能の低下などの症状が突然にあらわれます。一般的には3〜6か月くらいで治りますが、急速に進行したり慢性化したりする場合もあります。
【治療法】塩分やたんぱく質の制限を中心とした食事療法や利尿薬、抗菌薬、血圧を抑える薬など病状にあわせた治療を行います。

感染症にかかった後に注意

■急速進行性糸球体腎炎
急激に血尿、たんぱく尿、腎機能の低下があらわれ、数週から数か月で急速に進行し、尿毒症(末期腎不全)に至ります。
【治療法】塩分やたんぱく質の制限を中心とした食事療法や、副腎皮質ホルモン製剤と免疫抑制薬、抗血小板薬、抗凝固薬などを組み合わせて治療します。

急性糸球体腎炎と急速進行性糸球体腎炎

■慢性糸球体腎炎→慢性腎臓病(CKD)をご参照ください。

■原発性ネフローゼ症候群
大量のたんぱく尿、血液中のたんぱくが減少する低たんぱく血症、高脂血症、むくみがあらわれます。
【治療法】食事療法(塩分制限)、ステロイド薬、免疫抑制薬などによる治療を行います。

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全身性の病気による腎臓病

■糖尿病性腎症
糖尿病の3大合併症のひとつで、増加の傾向にあります。透析の導入に至る原因疾患の第一位です。血糖のコントロールが一番重要です。初期の段階では、糖尿病の治療と血糖の管理をしっかり行えば腎症が治ることもあります。
【治療法】糖尿病の食事療法に加え、慢性腎不全の食事療法が必要になります。しかしこの二つは互いに矛盾する部分もあることから、しっかり理解することが重要です。厚済会では患者さんの症状にあわせて指導を行います。薬物療法では、利尿薬や降圧薬を使用します。

血糖の
コントロールが重要

■ループス腎炎
膠原病(こうげんびょう)のひとつである全身性エリテマトーデス(SLE、ループス)による腎炎です。微熱や倦怠感などの全身性エリテマトーデスの症状のほか、たんぱく尿、血尿、むくみなどがあわられ、原発性ネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎などがあわられることもあります。さらに進行すると末期腎不全になることもあります。
【治療法】基本的にはステロイド薬を中心とした薬物療法を行います。透析を導入すると全身性エリテマトーデスの症状がなくなることもあります。

■腎硬化症
高血圧による腎臓の障害です。血圧のコントロールができないと腎臓が次第にかたく小さくなり、腎機能が低下していきます。
【治療法】食塩の摂取量を抑え、降圧薬による治療を行います。血圧のコントロールが非常に重要です。

■痛風腎
痛風は生活習慣の乱れなどにより、血中の尿酸が増え高尿酸血症になる病気です。尿酸の結晶が腎臓の中に沈着して、腎機能が低下するのが痛風腎です。結石ができやすいため、尿管が傷つき腹部や背中が激しく痛んだり、場合によっては血尿も出ることもあります。放置すると末期腎不全に至ることもあります。
【治療法】プリン体を多く含む食品(いわし、あじ、かつお、えび、レバー類、白子など)を避けるなどの食事療法に加えて、尿酸の排泄を増やす薬や、尿酸の合成を阻害する薬を使用します。

尿酸の結晶が
腎臓にたまります
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遺伝性の病気

■多発性のう胞腎
両側の腎臓にのう胞(水がたまった袋)がたくさんでき、腎機能が低下し、末期腎不全に至る遺伝性の腎臓病です。初期は自覚症状はなく、進行すると食欲低下、疲れやすさ、だるさ、夜間多尿、息切れなどがあらわれます。
【治療法】根本的な治療法はまだありませんが、病状を緩和させる薬が見つかりつつあります。

腎臓病といっても
いろんな種類が
あるんだね
慢性腎臓病(CKD)もみてみましょう
慢性腎臓病(CKD)
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